緩和曲線線路(MJF版)の共通解説書です。 Ver:2022.02.23.006
塗装ガイド(MJF)はこちらこの度は緩和曲線線路(MJF版)をお求めいただきありがとうございます。
この解説書をよくお読みになり、ご理解いただいただいたうえで保管及び製作ご使用されます様、お願いいたします。
また、以下に記します事項には、充分ご注意ください。
ご注意(作る前に必ずお読みください。)
- 組み立ての前に必ずキットの内容物を確かめてください。
- 塗料や薄め液は必ずプラスチックモデル用を使用してください。(別売)
- 接着剤はプラスチックモデル用の樹脂を溶かすタイプのものはご利用になれません。
- 接着剤はプラスチック用のホビー用のものをご使用ください。
- レールクリーニング液はプラスチックモデル用の塗料を溶かすので注意してください。
- 塗料や接着剤、レールクリーニング液などは、つけ過ぎや換気には充分に注意してください。
この商品は特性上、小さな部品や尖った部品がありますので、取り扱いにはご注意ください。 緩和曲線線路の素材や表面に付着するサポート材は、食べたり舐めたり吸引したりして安全ではありません。 加工や組み立て及び使用や保管の際に出たクズは、即座に処分してください。また吸引しないように充分に対策を行ってください。 組み立てに使う塗料や接着剤は吸引すると有害です。充分な換気を確保した上で、作業してください。
車両が脱線した場合、車両・線路・コントローラーが発熱する場合がありますので、直ちに電源を切り、復旧させてください。 また、運転を行わない時は、必ずコンセントからコントローラーのプラグを抜いてください。
この製品の使用方法によっては、脱線しやすくなる場合がありますので、予めご了承ください。 また、組み立てやジョイナーの取り付け方法によってはショートする場合がございますので、充分に注意して組み立ててください。
この製品は、車両・線路・コントローラー・ストラクチャー・ジオラマ用品・塗料・接着剤・レールメンテナンス用品など、他社様の製品及び他社様の製品から取り外した部品、と、組み合わせて使用しますが、当製品に関するお問い合わせは、うずまき模型にお問い合わせください。他社様にお問い合わせされないようお願い申し上げます。
この製品の、保管、使用、不使用及び使用不能において、周囲の方を含めて、身体、生命、健康、器物などへ重大な損害を及ぼす可能性がございますので、ご自身の責任において管理の上ご使用いただきますようお願い申し上げます。
この注意書は必ず保管してください。
次の材料が別途必要です。
- 引き抜きレール:必ず道床に合った断面のレールを使用してください。
- ジョイナー:道床やレールに合ったものを使用してください。
- 塗料:塗装する場合はプラスチックモデル用の油性アクリル塗料を使用してください。
- 接着剤:レールがスルスル移動しないように固定する際、少量のゼリー状瞬間接着剤を使用する場合。
接着剤:バラスト部分と枕木部分がセパレート式になっている場合、遊びがあるので接着剤で固定することを推奨いたします。
(なお、塗装する前に必ずレールを通し、問題がないことを確認してください。また、レールを通すことにより、犬釘内側のサポート材が外れる場合や道床本体が削れる場合がございますので、外れたサポート材や道床本体のクズは即座に処分してください。)
内容物
- O(Oval・長円形1周用)分割無し:左右2本分ずつ入っております。
- O(Oval・長円形1周用)2分割、3分割、4分割:線路が長くなるため、レール方向に2つ、3つ又は4つの部分に分かれているタイプです。縦に繋いで使用します。直線側から順に、1番目、2番目、(3番目、4番目)が、それぞれ左右2本分ずつ入っております。
- S (Standard):道床と枕木が一体のスタンダードな形状になっております。
組み立て前に内容物の確認をしてください。
また、異常な変形がないか確認してください(なお、文字部分は構造上欠損が発生しますので予めご了承ください)。 なお、パーツには出力痕が残りますので予めご了承ください。また出力方式の特性上、プリントにあたり、ムラや線状の痕や段差ができている場合がありますので予めご了承ください。 サポート材に埋まった状態で出力されるため、全面にサポート材が付着します。また、隅など込み入った場所には多くサポート材が残りますので予めご了承ください。 なお、サポート材を吸引しないように充分に対策をお願いします。またパーツから外れたサポート材や道床本体のクズは、即座に処分してください。
引き抜きレール一覧
犬釘部分内寸が異なるので、道床に合うレールをご使用ください。
- NK:KATO N フレキ または 道床付き
- NTp:PECO N フレキ(Code80)
- HOK:KATO HO 道床付き
道床付きレールからの引き抜き方法
NK、HOKにつきましては、ペンチ等で挟んで引き抜くこともできます。
ジョイナー一覧
ジョイナーに合わせた寸法なので、道床に合うジョイナーをご使用ください。
- NK・HOK:左右対称なジョイナーを使用してください。金属ジョイナーをはんだ付けする場合は、KATO固定式を使用して各自工夫して加工してください。
- NTp:通常のジョイナーを使用してください。レール上面の段差が気になる場合は、他社接続用のジョイナーを使用してください。なお、ジョイナーをはんだ付けする場合はKATO固定式を使用します(道床とジョイナーが干渉するので加工が必要です)。
いずれのタイプでも、絶縁ジョイナーには原則として対応しておりませんので予めご了承ください。
また、段差等が発生する為、TOMIXやDAPOLのレールクリーニングカーはご使用になれません。湿式・乾式では回転部分が段差に引っかかると、飛び上がるように大きく脱線転覆する危険性があります。(吸引ファンにつきましてはご使用いただけます)。
塗料
塗装しない場合は読み飛ばしていただいて構いません。
道床には凹凸があるのでNゲージ用では缶スプレー塗装が便利です。
細い樹脂製マスキングテープを使用する方法がございます。
塗装する場合は艶消し塗料がよいでしょう(お好みによって半艶消し塗料を使う方法もございます)。
レールメンテナンス用のレールクリーニング液は、プラモデル用塗料を溶かしますので、充分に注意してメンテナンスを行ってください。 クリーニング液のつけ過ぎや、塗装した部分を拭いたり磨いたりしないようにしてください。またクリーニング液はよく拭き取ってください。
塗料に挑戦される方は、塗装ガイドをご覧いただき、ご自身で創意工夫をお願いします。
レールの切断整形(塗装前に一度行ってください)
塗装前に、一度レールを取り付けてみてください。犬釘部分の内側のサポート材が押し出される場合がございます。
レールの端に曲がりが必要なので、長く切り出して曲げ加工をし、後から切断整形します。引き抜きレールの片側にだけ曲がり癖をつけて、反対側は曲げない状態で、道床の直線側から差し込んでいきます(分割式で全体が曲線の場合には、全体を曲げた状態とします)。曲線側の端で、曲がり具合のちょうどよい部分で切断して整形します。その後、反対側の直線側を、長さが合う場所で切断して整形します。
レールを道床に通す際に犬釘の部分がきつい場合には、無理に差し込むのではなく、一度引き抜いて差し込むことを繰り返すことで、犬釘の内側のサポート材が剥がれやすくなります。
サポート材が特定の方向に多く付着している場合では、直線側と曲線側に関係なく、サポート材の付着が少ない側からから差し込む方が、サポート材が剥がれやすくレールを通しやすい場合があります。
レールの端は必ず整形を行ってください。曲がり具合が一様でない道床にレールを通すので、レールの底の部分や首の部分は斜めに面取りを行ってください。犬釘部分が破損する危険性があります。切断していないレールの端も加工が必要です。
レールを切断した部分は、必ずヤスリを使って整形してください。レールの膨れや切断面の角などにより、犬釘部分が破損する危険性があります。また、レールの頭の部分に返りが発生したままの状態では、車両の走行性の悪化や、脱線の恐れがある他、車輪等車両が傷ついたり破損する危険性がありますので充分に注意してください。
レールの曲がり具合や切断位置によっては、隣の線路のレールとの間に、隙間や段差が発生する恐れがあり、車両の走行性が悪化しますので、十分にご注意ください。
レールの切断は金属用のニッパーやペンチを使用してください。プラスチック用では刃の破損の恐れがありますので、絶対に使用しないでください。
レールを切断する際は、切断したレールが飛んでいく場合がありますので充分に注意してください。
レールの切断に糸鋸を使用する場合は、レールを緩和曲線線路から取り外した状態で切断してください。緩和曲線線路に取り付けたままでは、犬釘部分の変形・破損の危険性や、緩和曲線線路自体の変形・破損の恐れがあります。
レールを金属用のニッパーやペンチで切断する際や、レールの端の整形を行う際は、緩和曲線線路を破損させないように充分注意してください。
レールの切断や整形で発生したクズは、即座に処分してください。また吸引しないように充分に対策をとってください。
ジョイナーの取り付け
レールの切断整形と取り付けが終わった後に、ジョイナーの取り付けを行います。
NKとHOKについては、ジョイナーはそのまま手で取り付けます。なおジョイナーをはずす際は、まっすぐに引き抜いてください。破損の原因となります。
NTpでは、ジョイナーに付属のジグを使って取り付けを行います。なおジョイナーを外す際は、ジョイナー裏面の爪が引っ掛かっていない状態にしてから、引き抜いてください。
またジョイナーの取り付けの際に、レールが押されて移動する場合がありますので、ご注意願います。レールの固定はテスト走行後に行います。
レールとジョイナーを取り付けて、隣の線路との接続を確認すれば、基本的には完成です。線路を接続して車両の走行テストを行ってください。
レールとジョイナーの取り付けが終わったら、隣の線路等と接続テストをお願いします。その際、隣の線路のジョイナーに押されて、レールが移動する場合がありますのでご注意願います。接続に問題がなく、車両の走行テストで問題がなければ、ひとまず完成となります。
なお、走行中に大きな揺れや脱線が発生した場合には、直ちに電源を切って復旧させてください。あわせて、ジョイナーの確認・調整を必ず行ってください。
レールの固定
接続時に隣の線路に押されてレールが移動する場合には、固定する方法が2通りございます。
なおレールを固定する際は、作業中にレールの位置がずれることを防止する為、両側に通常のレールを接続した状態で、平らな場所で作業を行ってください(なお、分割式の場合では、NTpは中間部分に他社様の線路を接続することができませんので、連続して接続した状態で作業いただきますようお願いします)。
NK、NTpは瞬間接着剤を使用して固定しやすいように、裏面に孔を空けた形状に変更となりました。3Dプリントされた線路は小さな凹凸があり接着剤が染み込むため、少量のゼリー状の瞬間接着剤をご利用ください。通常の液状の瞬間接着剤では広い範囲に染み込んで広がってしまいます。
レールに傷をつけて道床からずれなくする方法もございますが、おすすめではございません。なお、KATOの道床つき線路がお手本になります。レールの底の部分をニッパー等で挟んで傷をつけて、傷のカエリ等で固定する方法になります。なお、難易度の高い方法ですので、充分に注意して作業を行ってください。失敗した場合、回復できなかったり、レールを引き抜くことができなくなったりします。
塗装
塗装を行う場合は、レールの曲げ、切断整形、取り付けテストが終わった後に、塗装を行ってください。HOEiに関しては塗装は推奨いたしません。
表面にはサポート材等が残るので、飛散防止もかねて塗装することもできますが、未塗装でご利用いただけます。なお、表面の白っぽいサポート材等が剥がれると、下地は黒い色をしております。
塗料に挑戦される方は、塗装ガイドをご覧いただき、ご自身で創意工夫をお願いします。