塗装ガイド MJF版

緩和曲線キットの共通塗装ガイド(MJF版)です。

共通説明書(MJF)はこちら

ご注意(塗装する前に必ずお読みください。)

塗料が染み込んで広がりやすい材質の為、塗装は非推奨とさせていただきます。それでもなお塗装に挑戦されたい方は、自己責任にて塗装への挑戦をいただければと思います。

塗装する前に必ずレールを通して、問題がないことを確認してください。また、レールを通すことにより、犬釘内側のサポート材が外れる場合がございますので、外れたサポート材は即座に処分してください。

レールメンテナンス用のレールクリーニング液は、プラモデル用塗料を溶かしますので、充分に注意してメンテナンスを行ってください。クリーニング液のつけ過ぎや、塗装した部分を拭いたり磨いたりしないようにしてください。またクリーニング液はよく拭き取ってください。

塗装方法

無塗装で使用することも可能ですが、お好みによっては塗装してご利用いただくことも可能です。なお、表面は塗料が染み込みやすい材質となっておりますので、塗装は非推奨とさせていただきます。なお塗装する場合では、枕木だけを塗装する方法が便利です。バラスト部分を塗装する場合では、ぼかし塗装として、全体の色の調子を整えるような塗装がよいでしょう。また塗料は、艶消しの方がよいでしょう。(お好みによっては半艶消し塗料を使う方法もございます)。

Nゲージ用の枕木の塗装は、細い樹脂製マスキングテープで枕木と枕木の間をマスキングし、缶スプレー塗装が便利です。

Nゲージ用の枕木の塗装には、ペン先が筆ペン状となっている模型用マーカーを使用する方法もあります。その場合は全体に色を載せるのではなく、上から見える面だけに色を付ける方がよいでしょう。

HOゲージ用の枕木の塗装は、大きいので模型用マーカーを使う方法が便利ですが、種類によっては色移りしますのでご注意ください。

塗料等は以下を参考にご自身で創意工夫をお願いします。

枕木のスプレー塗装(Nゲージ)

※レールの曲げ、切断整形、取り付けテスト・接続テスト・走行テスト等が終わった後に、塗装を行ってください。

塗装に当たっては、素材の表面が平らではなく塗料が染み込み広がりやすい素材のため、缶スプレー塗装で距離をとって塗料の粒が乾き気味になるように薄く塗り重ねる方法などがよいと思われます。また一度に大量に吹き付けると、マスキングテープの隙間から塗料が染み込み広がるので、通常より缶スプレーと距離をとり、乾き気味に薄く吹きつけ、乾燥することを繰り返してください。なお車体等ではない点や、表面の小さな凹凸を埋める観点からは、最終的には厚吹きになっても構わないでしょう。

マスキングテープが浮いた状態で、隙間から染み込んだ失敗例。道床の表面が平らではないので、通常のプラパーツよりも染み込みやすいので要注意です。最初に材質の色に似たグレーを下塗りにすることをおすすめいたします。

Nゲージ一体式の枕木の塗装

Nゲージ用の枕木の塗装は、マスキングを行ったうえでスプレー塗装をご利用ください。マスキングする順序としては、枕木の端や端の外側を先にマスキングし、後からグルグル巻きつけていく方がよいでしょう。逆の順ではレールと平行な樹脂製マスキングテープが浮き上がりやすくなります。

枕木の筆塗りにつきましては、とても大変ですので安易に挑戦しない方がよいでしょう。仮に筆をご準備いただくとすれば、通常通り毛でできた細い斜め平筆か、シリコンゴム製の細い斜め平筆があると便利でしょうが、筆塗り自体を推奨いたしません。

なお、S (Standard) の枕木部分とバラスト部分の高さの差は小さいので、バラストを散布することはできません。なお、「名称未定」では枕木とバラストの高さの差が大きいので、全体を枕木色にスプレー塗装を行い、粒の小さなバラストを散布する方法もございます。(粒の大きさの点ではジオコレの砂利やKATOのものがよいでしょう。バラストはあらかじめボンド水と混ぜた状態にして盛り付けてください。バラストの凹凸表現がないため、そのままではバラストが流れてしまいます。)

HOゲージ用:枕木を模型用マーカーで塗装する場合

タミヤペイントマーカーの光沢は表面がベタつく場合がありますので、ご注意ください。艶消しの場合でも色移りの可能性がありますのでご注意ください。

ガンダムマーカーの白を使う場合では、隠蔽力の高いタイプをご使用ください。

模型用マーカーのインクは表面の凹凸に染み込みやすいですので充分にご注意願います。

  • 枕木の黒の参考色
    • タミヤペイントマーカー XF-1
    • ガンダムマーカー GM10
  • 枕木の白の代用色
    • ガンダムマーカーEX ニューホワイト XGM01

Nゲージ用:枕木を模型用マーカーで塗装する場合

ペン先が筆ペン状となっている、ガンダムマーカーのリアルタッチマーカーを使用します。

色を塗るというよりは、色がついていない(バラストと同じ色になっている)のを色付きにする程度の塗装とご理解ください。また、犬釘の縦の面を塗装することは困難ですので無理に挑戦されないようにお願い申し上げます。

模型用マーカーのインクは表面の凹凸に染み込みやすいですので充分にご注意願います。

  • 枕木の黒の代用色
    • ガンダムマーカー リアルタッチマーカー ふきとりタイプ GM406
  • 枕木の茶の代用色
    • ガンダムマーカー リアルタッチマーカー ふきとりタイプ GM407

Nゲージ用のマスキングテープ

  • 枕木と枕木の間
    • 曲げることのできる樹脂製マスキングテープ 2mm
  • 枕木の端の部分・端の外側部分
    • 曲げることのできる樹脂製マスキングテープ 3mmなど
  • それ以外の部分
    • 紙製マスキングテープがあると便利

Nゲージ用の枕木をスプレーで塗装する場合(参考色)

  • 枕木の黒色
    • つや消しか半艶消しの黒を使用するとよいでしょう。
    • タミヤ B526(サーフェイサー1500 ブラック)
  • 枕木の茶色(明るめ)
    • タミヤ TS-62
    • タミヤ TS-69
  • 枕木の茶色(暗め)
    • GSIクレオス S42
    • GSIクレオス S41
    • GSIクレオス B528(マホガニーサーフェイサー)
  • 枕木の白
    • タミヤ AS-20
    • GSIクレオス S97
  • 枕木のグレー
    • タミヤ TS-81

枕木を瓶入り塗料で塗装する場合(筆塗りや調色してエアブラシの場合・参考色)

枕木の黒は、調色をしておとなしい色にしたい場合では、純粋な艶消し黒に以下の色をごく少量混ぜる方法がございます(特に筆塗りの場合・必要に応じてフラットベース添加)。

  • ガイアノーツ 034
  • GSIクレオス CR2
  • (GSIクレオス C100)

枕木の茶色(暗め・必要に応じてフラットベース添加)

  • ガイアノーツ 1004
  • GREENMAX C-02
  • ガイアノーツ 203
  • GSIクレオス C131
  • GSIクレオス C41

枕木の白色(必要に応じてフラットベース添加)

  • GSIクレオス C97
  • ガイアノーツ 071
  • ガイアノーツ NC-001

枕木のグレー(必要に応じてフラットベース添加)

  • GREENMAX C-14

バラストの塗装

バラストをベタ塗りすると、大変残念な見た目になりますので、避けていただきますようお願いします。

バラスト部分を塗装する場合は、全体の色の明るさを調整するような塗装方法が良いでしょう。缶スプレーを離して、僅かに色がのるような塗装方法です。塗料の粒が小さいので、塗料の本来の色が出ません(下の色を完全に隠せません)。明るくする場合は基本的に白か白にかなり近い色を使うとよいでしょう。暗くする場合は、暗いグレーなどが良いと思われます。

左:ベタ塗りすると単色なので見た目はよくありません。/右:白に近い色(今回はAS-16)を薄く吹きつけてぼかし塗りにしましたが、写真は吹き付け過ぎ(明るすぎ)です。/中央がそのままの部分です。
ベタ塗りでは、積層の凹凸などがそのまま目立つようになります。

塗装後の組み立て

塗装やマスキングテープの取り外し後は、よく乾燥してからレールとジョイナーを取り付けてください。

レールとジョイナーを取り付けて、隣の線路との接続を確認すれば、基本的には完成です。

なお、組み立て方法に関しては、共通説明書(MJF)をご覧ください。